IBM、1分子内部での電荷分布の画像化に成功

IBMが、世界で初めて分子1個の内部での電荷分布を画像化することに成功したとのこと。この技術により、単分子スイッチングや原子分子間の結合形成などについての基礎科学的な知見を深めることができ、太陽電池やエネルギー貯蔵、分子コンピュータデバイスなどの応用分野での展開が期待できるとしています。
IBMが、世界で初めて分子1個の内部での電荷分布を画像化することに成功したとのこと。この技術により、単分子スイッチングや原子分子間の結合形成などについての基礎科学的な知見を深めることができ、太陽電池やエネルギー貯蔵、分子コンピュータデバイスなどの応用分野での展開が期待できるとしています。
ブラウン大学の研究チームが、採血をしなくても唾液で血糖値を測ることができるバイオチップを開発しているとのこと。血糖値測定のために恒常的に採血を必要としている糖尿病患者などの負担・苦痛の軽減につながると期待されます。
スウェーデン・チャルマース工科大学の研究チームが、真空から光子を生成する実験に成功したとのこと。真空のゆらぎの中で仮想粒子の生成・消滅が起こる「動的カシミール効果」を実験的に観測した世界初の例だといいます。
米国立再生可能エネルギー研究所(NREL)が、太陽電池製造工程での熱処理を革新する光共振炉(OCF: Optical Cavity Furnace)の技術開発を進めているとのこと。ウェハー加熱時の面内温度均一性に優れており、加熱・冷却コストがかからず、製造工程における様々な熱処理に対して装置を入替えずに1台で対応できることなどが特徴。変換効率の大幅向上(最大4ポイント増加)も可能になるとしています。
産総研つくば東3B・3D棟に設置された8インチMEMS製造ラインを見学しました。同ラインは、8インチウェハーでのデバイス製造に対応する装置を揃えた国内初のMEMS試作ライン。2011年夏から、民間企業による研究開発にも利用され始めています。
産総研つくばセンターのつくば中央5-8A・B棟内に設置された単層カーボンナノチューブ(CNT)量産実証プラントで、今年度から、外部機関・企業などへの単層CNTのサンプル提供が始まっています。産総研オープンラボでも、同プラントの紹介や、サンプル製品の展示に注目が集まっていました。
固体酸化物形燃料電池(SOFC)の特徴の一つは、セラミック電解質を使っており、反応温度が800~1000℃と高温領域にあること。これは、反応に伴う排熱を貯湯や燃料改質に有効利用できるというメリットとなる反面、製品の耐久性・信頼性・安定性を向上していくために不可欠な劣化分析技術にとっては、高温条件下で原子レベルでの電池の挙動を捉えるという難しい課題にもなっているといいます。産総研オープンラボにて、エネルギー技術研究部門燃料電池材料研究グループのマヌエル・ブリト氏に話を伺いました。
太陽電池の中でも、これから市場が伸びると予測されているのが集光型太陽光発電(CPV)システム。注目すべきなのは、CPVに関して、製品の性能評価に必要な出力測定などの基準が、まだ決まっていないということ。太陽電池の国際標準規格を策定しているIEC/TC82にて、標準化に向けた議論がいままさに進められているところです。
リチウムイオン電池や太陽電池材料の分析などエネルギー・環境分野に関連した展示が目立つのは、ここ数年続いている傾向です。特にリチウムイオン電池については、自動車向けの大量生産が本格化しつつあることを受け、安全性をより高めるための高精度の異物・欠陥検出が必要になっていることに加え、分析時間の短縮ニーズに対応する技術提案が盛んに行われていました。