MIT、「人工葉っぱ」の開発に成功。水と太陽光から水素と酸素を直接生成

マサチューセッツ工科大学(MIT)の研究チームが、水と太陽光から水素と酸素の気泡を生成できる「人工葉っぱ」と呼ぶべきデバイスを開発しました。外部からの電力供給なしに太陽光エネルギーだけで水素燃料を作り出せるクリーンなエネルギー供給技術として注目されます。
マサチューセッツ工科大学(MIT)の研究チームが、水と太陽光から水素と酸素の気泡を生成できる「人工葉っぱ」と呼ぶべきデバイスを開発しました。外部からの電力供給なしに太陽光エネルギーだけで水素燃料を作り出せるクリーンなエネルギー供給技術として注目されます。
ペンシルバニア州立大学の研究チームが、微生物電解セルを使った水素生成システムを開発。海の近くで廃水がある場所ならどこでも、水素を生成できるとのこと。研究チームを率いる環境工学教授 Bruce E. Logan氏は、このシステムについて「送電網から電力供給を受ける必要がなく、完全にカーボンニュートラルで、事実上は無限のエネルギー源」であるとしています。
ミシガン州立大学の研究チームが、発電しながら放射性廃棄物を固定化して浄化する微生物「ジオバクター」に関する新たな発見をしたとのこと。
ジオバクターのウラン固定能力については、これまでも多くの報告がありました。しかし、ジオバクターの導電性の線毛(ナノワイヤ)がこの働きを担っているということは、今回初めて特定された事実だといいます。
ペンシルバニア州立大が、バクテリアなどの微生物を使った燃料電池の開発を進めているとのこと。5~10年で実用化し、廃水処理施設での普及を目指すとしています。
米オークリッジ国立研究所が、燃料電池の化学反応観察に適した新手法「電気化学歪み顕微鏡法(ESM: Electrochemical Strain Microscopy)」を開発したとのこと。固体中のイオン移動を画像化することが可能であり、燃料電池の性能向上や貴金属触媒の使用量低減などの研究が進むことが期待されます。
デンマーク工科大Riso国立研究所(Riso DTU)とベンチャー企業Amminexは、車載用のアンモニアの安全な貯蔵技術の開発に取り組んでいます。このプロジェクトは、種類の異なるいくつかの金属塩の混成物を使ってアンモニアを安全かつ安定的に貯蔵する技術の確立をめざすもの。さらに、アンモニアを「再生可能エネルギーの安価で効率的な貯蔵媒体」として実用化することもめざしています。
バージニア工科大の研究チームが、燃料電池の効率向上と出力増強、そして低コスト化を可能にする方法を見つけました。彼らが発見したのは、具体的には、水やイオンの流れやろ過の速度を上げる方法です。これらは、燃料電池が作動するために不可欠なものです。