テキサスA&M大、超音波イメージングを高画質化するメタマテリアルを開発。超音波を光信号に変換

テキサスA&M大学の研究チームが、超音波を光信号に変換するメタマテリアルを開発した。超音波イメージング技術の高品質化・高解像度化につながると期待される。
テキサスA&M大学の研究チームが、超音波を光信号に変換するメタマテリアルを開発した。超音波イメージング技術の高品質化・高解像度化につながると期待される。
筑波大学 数理物質系の丸本一弘 准教授が、高分子太陽電池に光を照射して蓄積する電荷の状態を解明し、それが特性の劣化と明らかな相関があることを世界で初めて観測した。独自の解析手法により、これまで推測にしか過ぎなかった高分子太陽電池の特性を劣化させる電荷の蓄積を分子レベルで解明した。その相関を調べることにより電荷の蓄積を改善するための明確な指針も得られた。
ウェハー口径と装置の大型化とは真逆の発想から、低コストで収益性の高いデバイス製造プロセスを実現しようとする動きに注目が集まっている。産業技術総合研究所 ナノエレクトロニクス研究部門の原史朗氏を中心とする「ミニマルファブ構想」である。ミニマルファブでは、ウェハーの口径を1/2インチとし、1ウェハー1チップでデバイス製造を行う。すべての製造装置は、幅30cmに規格化された筐体に収まるサイズまで小型化され、ファブの規模も10m四方程度まで縮小する。1分間1ウェハーの処理速度が実現できれば月産4万個以上のチップ生産が可能で、設備投資を従来とは桁違いに少なくできる。
カリフォルニア大学ロサンゼルス校の研究チームが、液体ナノレンズを使った新しい光学顕微鏡技術を開発した。100nm以下のサイズの微粒子やウイルスなどが広い範囲にまばらに散らばっているような試料でも、微粒子やウイルスを1個単位で検出できる。医療・診断用途での応用が期待される。
ロンドン・ナノテクノロジー・センター(LCN)が、有機太陽電池向けに、電子常磁性共鳴法(EPR:electron paramagnetic resonance)を利用する新しい分析技術を開発した。従来のX線回折では分からなかった有機系材料の分子配向やクラスター状態を知ることができるという。同手法による分析から、現状の有機太陽電池の材料にまだ改良の余地が多くあり、設計の最適化によって変換効率の向上が期待できることも明らかになってきた。
カリフォルニア工科大学の研究チームが、光を数nmの細さに集束できる光導波路デバイスを開発したとのこと。コンピュータ、情報通信、イメージングなどの分野での多様な応用が期待される。
米ブルックヘブン国立研究所らのチームが、リチウムイオン電池電極での反応をナノスケールでリアルタイム観察する新手法を開発した。電気化学セルと透過電子顕微鏡(TEM)を組み合わせた装置を用いるという。リチウムイオン電池の反応メカニズムを詳細に解明することによって、電池の高容量化と長寿命化をめざす。
米オークリッジ国立研究所(ORNL)が、グラフェンの結晶中にある不純物原子1個ごとの結合状態を可視化することに成功した。様々な応用分野において、グラフェンのポテンシャルを最大限に引き出すための知見が得られるようになると期待される。
日本原子力研究開発機構(JAEA)らは、生体内のDNAが放射線によって損傷を受ける際、これまでに知られていない損傷機構があることを発見した。ある条件下では、イオンビームによるDNA損傷に関連する測定信号が確率予想を超えて異常に増大することも明らかにした。放射線医療や産業への応用が期待される。