カテゴリー別アーカイブ: ナノテク

京大、世界最小の炭素リングを合成。次世代の有機電子材料として期待

京都大学 化学研究所の山子茂教授らの研究チームは、5個のベンゼン環をリング状につなげた構造を持つ、世界最小の炭素リング「シクロパラフェニレン(CPP)」の化学合成に世界で初めて成功した。有機ナノエレクトロニクス材料開発への波及効果が期待される。

京大、人工ロジウムの開発に成功。価格1/3でロジウムを凌駕する触媒性能

京都大学 大学院理学研究科の北川宏教授の研究グループが、パラジウム(Pd)とルテニウム(Ru)が原子レベルで混ざった新しい合金の開発に成功した。PdとRuは2000℃以上の液体状態においても相分離する水と油のような関係であり、原子レベルで混じらないのが常識だった。今回開発された合金は、周期表上でRuとPdの間に位置する最も高価なロジウム(Rh)と等価な電子状態を持つことから、価格が1/3の人工的なロジウムとして触媒などに利用できるとみられる。

MIT、100京分の1グラムの分解能を持つ微粒子質量測定器を開発

マサチューセッツ工科大学(MIT)の研究チームが、1アトグラム未満の分解能を持つ質量測定器を開発した。1アトグラムは、100京分の1グラム(1グラムの1兆分の1のさらに100万分の1)という極めてわずかな質量。ナノ粒子や生体細胞の構成要素の質量を精密に測定できるようになる。微粒子の組成や機能の解明に役立つという。

産総研ら、単層CNTの量産技術を開発。従来比100倍の製造スピード

産業技術総合研究所(産総研)ナノチューブ応用研究センター 流動気相成長CNTチーム 研究チーム長の斎藤毅氏らが、名城ナノカーボンと共同で単層カーボンナノチューブ(CNT)の工業生産プラントを開発し、量産性を実証した。これまで名城ナノカーボンで製造販売してきた高品質CNTに比べて、100倍のスピードで製造できるという。

NIMS、グラフェンを風船のように膨らませて三次元構造化する新手法。高性能キャパシタなどに応用期待

物質・材料研究機構(NIMS)が、単層または数層の超極薄グラフェンを張り子のように三次元的な骨格に貼り付けた構造体を創製することに世界で始めて成功した。吹き飴技法から着想を得た「ケミカル風船法」とも言うべき独特な方法であるという。

MIT、ウイルスを利用してリチウム空気電池電極用ナノワイヤを作製

マサチューセッツ工科大学(MIT)の研究チームが、遺伝子操作したウイルスを利用してリチウム空気電池の電極用ナノワイヤを作製する技術を開発した。通常の化学的手法で成長させたナノワイヤと異なり、ウイルスによって形成されたナノワイヤは表面にスパイク状の突起があり、表面積が大幅に増加するという。

MIT、体内に1年以上埋め込んで一酸化窒素モニタリングできるCNTセンサを開発

マサチューセッツ工科大学の研究チームが、カーボンナノチューブ(CNT)を用いて、1年以上の長期間に渡って生体内に埋め込むことができる分子センサを開発した。生体機能にとって重要な役割を果たしている一酸化窒素(NO)やグルコースなどの分子の研究が進むと期待される。

東大ら、マルチフェロイック材料の電磁気構造を原子分解能で評価する技術。新規圧電材料の開発に応用期待

東京大学の幾原雄一教授、柴田直哉准教授、松元隆夫特任研究員らのグループが、物質・材料研究機構(NIMS)および豪州ウーロンゴン大学と共同で、球面収差補正走査透過型電子顕微鏡を用いて、マルチフェロイック材料の強誘電性ドメインをサブオングストローム(0.1nm以下)の空間分解能で精密に評価する技術を確立した。材料の原子構造だけでなく、電磁気構造に関しても原子分解能で直接評価することが可能になる。新規圧電材料の開発に不可欠な評価技術としても役立つことが期待される。

バークレー研究所、グラフェン液体セルとTEMを使ってDNAの3次元動態を動画化

米ローレンス・バークレー国立研究所の研究グループが、グラフェン液体セルと透過電子顕微鏡(TEM)を使ってDNAの3次元的な動きを動画撮影することに成功した。平面的な乾燥試料の観察に使われる既存のTEMとは異なり、ソフトマテリアルの3次元動態をTEMで捉えた初めての例であるという。生体巨大分子や人工ナノ構造体などの3次元動態についての研究が進むと期待される。

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