東工大ら、有機化合物で巨大な熱電効果を発見…既存の熱電材料の100倍

東京工業大学らは、有機化合物(TMTSF)2PF6(テトラメチルテトラセレナフルバレン塩)の低温の半導体状態において、現在最も利用されている熱電変換材料の100倍にも達する巨大な熱電効果を発見した。大きな熱電効果を発現する新しい熱電材料の開発につながるものと期待される。
東京工業大学らは、有機化合物(TMTSF)2PF6(テトラメチルテトラセレナフルバレン塩)の低温の半導体状態において、現在最も利用されている熱電変換材料の100倍にも達する巨大な熱電効果を発見した。大きな熱電効果を発現する新しい熱電材料の開発につながるものと期待される。
マンチェスター大学の研究グループは、グラフェン中の電子の流れが、ハチミツのような粘性の高い液体に似た振る舞いをすることを発見した。
北京大学の研究チームは、磁気コンパスのように外部磁場の方向を向く棒状のタンパク質複合体を発見したと発表した。生物が持っている磁場検知能力のメカニズム解明につながる可能性がある。
住友ゴム工業は、タイヤ用ゴム内部の構造と運動性の詳細解析とコンピュータシミュレーションを駆使し、低燃費性能とグリップ性能を維持しつつ耐摩耗性能を200%に向上させたタイヤ「耐摩耗マックストレッドゴム搭載タイヤ」を開発した。
豪州グリフィス大学とスインバン大学の研究チームは、グラフェンを利用した三次元ホログラフィックディスプレイを開発した。3Dメガネなどのアクセサリを使わずに、立体のホログラム静止映像をフルカラー表示できる。
東京大学と東北大学の研究グループは、鉄系高温超伝導体について、これまで明らかになっていなかった超伝導電子の電子状態を解明した。
電界内の伝導体の中を電子が移動するとき、電子は抵抗が最小となるような経路を取り、電界方向に動く。しかし、マサチューセッツ工科大学(MIT)とマンチェスター大学の研究チームは、ある特殊な条件の下で電子がこれとは異なる予想外の挙動を示すことを発見した。
ローマ大学サピエンツァ校らの研究グループは、グラフェン負極とリン酸鉄リチウム正極を用いた新規リチウムイオン電池を開発した。比容量165mAh/g、エネルギー密度190Wh/kgの性能を実現している。
京都大学の研究グループは、高輝度光科学研究センターと共同で、既存のリチウムイオン電池に置き換わることが可能な高エネルギー密度マグネシウム金属二次電池の開発に成功した。開発した二次電池は埋蔵量の多いマグネシウム、鉄、シリコンが主な構成元素であり、低コスト化が期待される。