「アンモニアによる安価で効率的な再生可能エネルギー貯蔵技術」 デンマーク工科大Riso国立研究所らが開発推進

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アンモニアと窒素酸化物(NOx)を化学反応させると窒素と水に還元することができるため、火力発電所などでは、アンモニアがNOx除去用の還元剤として利用されています。自動車の排気ガスに含まれるNOxも原理的にはアンモニアを使って除去できますが、車両にアンモニアを積んで安全に輸送する技術が確立していないため、実用化には至っていません。

コンピュータ・モデリングを使って設計されたアンモニア貯蔵用金属塩。青と白の球がアンモニア(Image courtesy of Riso DTU)

現在、デンマーク工科大Riso国立研究所(Riso DTU)とベンチャー企業Amminexは、車載用のアンモニアの安全な貯蔵技術の開発に取り組んでいます。このプロジェクトは、種類の異なるいくつかの金属塩の混成物を使ってアンモニアを安全かつ安定的に貯蔵する技術の確立をめざすもの。貯蔵したアンモニアを適切な温度条件で適切量放出するために、材料の最適な組み合わせを見つけることが、研究の課題になるそうです。

しかし、このプロジェクトには、自動車排気ガスのNOx除去だけにとどまらない、より大きな目標があります。

アンモニアを「再生可能エネルギーの安価で効率的な貯蔵媒体」として実用化することを、研究チームはめざしているそうです。アンモニアは水素を多く含んでおり、電気分解によって水素生成に使用することができるからです。例えば、低温で作動する燃料電池からの廃熱を利用して金属塩からアンモニアを放出、そのアンモニアを再生可能エネルギー由来の電力を使って電気分解することで、水素燃料を取り出すという方法が検討されています。

なお、研究は、デンマーク国立先進技術財団から940万デンマーククローネの助成を受け、3か年事業として進められているとのこと。

原文 http://bit.ly/iSxRGD
訳 SJN

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