2011年2Qの太陽電池モジュール在庫は過去最悪の8.6GW、ソーラーバズが報告

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2011年上半期の欧州市場における需要後退が、第2四半期末時点での太陽電池モジュールのグローバル在庫を上昇させた、とソーラーバズが報告しています。

太陽電池世界市場の需要およびセル・モジュール在庫 (Source: Solarbuzz Quarterly report)

2011年第2四半期のモジュール出荷量は、前四半期比12%増としたメーカー側の計画に対して、ソーラーバズの概算では同22%減となったとみられます。世界市場での需要は同79%増、生産量は同20%減となっていますが、それでもなお在庫は559MWの増加となりました。第2四半期末の在庫量は8.6GWに達し、過去最大を記録すると予想されます。川上の在庫が同36%増という急峻な上昇を見せる一方、川下での在庫減は対照的に小幅なものに止まっています。この供給過剰により、欧州における工場出荷価格は第2四半期に9%下落、年初からは16%の下落となりました。

「最近の中位クラスのアジアメーカーによる値下げが、これに追随しようとする他のメーカーへ大きなプレッシャーを与えることになるでしょう」とソーラーバズ代表のCraig Stevens氏はコメントしています。「生産出荷の大幅な削減があるとしても、2011年第4四半期の工場出荷価格は前年比25%の下落になると予想します」

太陽電池産業は困難な課題を抱えたながら、2011年下期を迎えています。メーカーが強気な姿勢で生産出荷を続けたことで、供給レベルは2010年の1.4~1.7倍に達すると予想されます。これに対して、エンドマーケットの拡大はわずか5%しか見込めません。2010年の太陽電池世界市場規模(修正値)は19.3GWであり、2011年は市場拡大するものの、その予想値は20.3GWに過ぎません。

ソーラーバズの最新レポートでは、メーカー側が予想する供給・需要・在庫量およびソーラーバズが「最も可能性が高い」と考える予測値に基づき、下期の需要は2011年全体の65%分と予想しています。

現在多くのメーカーは、値下がりによって2011年下期に需要が増加すると見込んでいます。しかしながら、その可能性は、川下の在庫が速やかに減少するかどうか、そして2011年上期の市場を特徴づけた欧州における政策の不透明感が解消されるかどうかにかかっています。現在ほとんどの川下企業が注力していることは、追加調達ではなく、値崩れによる損失を回避するための在庫削減なのです。

「メーカーの出荷量、そして太陽電池産業のグローバルな需給バランス、この両面についての正確かつ迅速なイメージを保持することが重要です。今年の下期を通して在庫管理が効果的に行われるためには、それがカギになるでしょう」と、Stevens氏は述べています。

原文 http://bit.ly/lXS30w
訳出 SJN

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