ロスアラモス研究所、磁性のある藻類を開発。バイオ燃料の生産効率化めざす

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米ロスアラモス国立研究所が、遺伝子操作技術を使って、磁性のある藻類を開発したとのこと。これにより、藻類由来のバイオ燃料生産を効率化できるとしています。現在、藻類由来のバイオ燃料生産では、藻類の収穫と脂質抽出が全生産コストの30%程度を占めています。研究チームは、藻類に常磁性を持たることによって永久磁石を用いた分離技術が使えるようにすることで、生産の低コスト化が可能になるとしています。

野生の藻類と磁性藻類を試験管に入れ、永久磁石に隣接させたところ。野生の藻類(左)は重力で試験管の底に沈む。磁性藻類(右)は磁場に引き寄せられて試験管側面に貼りついている (Image courtesy of Los Alamos National Laboratory)

磁性藻類を開発するために、研究チームは、「走磁性細菌」の細胞内で磁性粒子をつくりだす遺伝子を取り出し、これを緑色藻類で発現させました。走磁性細菌は、嫌気性微生物の一種。酸素との接触を避けるために地球の磁場を指向する性質があります。永久磁石は、形質転換された藻類を溶液中から分離するために利用できます。

研究チームは、藻類の内部で形成された磁性粒子によって、細胞が磁場応答性を持つようになると考えています。また、この生体磁性粒子を分離回収し、生体医学イメージングや癌治療のための有用な副産物として利用できる可能性もあるとしています。ロスアラモス研究所は、この技術について特許の仮出願をしたとのこと。


発表資料

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