中国とブラジルが今後数年のスマートメーター市場を牽引、IDCが予測

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IDCがスマートメーターの市場調査結果を発表しています。それによると、2011年第2四半期のスマートメーター世界出荷台数は前期比4.1%増の560万台、これまでの累計設置台数は9000万台に達したとのこと。ただし、2011年の成長率は、2008~2010年と比較するとかなり低くなる見通しとしています。

スマートメーターの地域別設置台数 ( Source: IDC’s Worldwide Quarterly Smart Meter Tracker, September 6, 2011 )

IDCのアナリスト Dean Chung氏は「2011年の市場は、過去5年間の爆発的な市場拡大を基準にすると鈍化している、というだけです。スマートメーター産業の成長は、世界規模での普及に伴って、2015年まで続くでしょう」とコメント。2015年の累計設置台数は4億9000万台と予測しています。

スマートメーターの世界市場は、2000年代初頭には欧州、最近では北米市場が牽引してきました。IDCは、2012年に、欧州・中東・アフリカ(EMEA)、北米、アジア太平洋の3地域が同時に成長を迎えると予想。これは2007年以来はじめてのことであるとしています。

最近、エシェロンと中国ホーリーメータリングが中国市場向けスマートグリッド関連製品での事業提携を発表したことなどは、中国のスマートメーター市場の成長が始まる条件がいよいよ整ったということを示すものです。

IDCでは、中国とブラジルが、今後数年間にわたって市場成長をもたらす段階に来ていることは間違いないと指摘。欧州と北米ではいくつかのプロジェクトが保留となっているため、現在の市場鈍化傾向が続くと見られるものの、中国市場の本格化によって、スマートメーター産業は前年比50%増という高い伸びを取り戻すと予想しています。

スマートメーター市場は、日々様々な課題に直面している状態です。成功事例はまだ確立の途上であり、電力会社とメーカーは、セキュリティ、プロトコル標準化、相互運用性、顧客の啓蒙などについて学んでいる途中。さらに、ランディス・ギア、アイトロン、センサス、エルスター、GEなどの大手企業が積んできたような経験を持たない企業も、今後数年間の市場拡大によって新規参入を始めることになる、としています。


発表資料

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