カリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)の研究者が、ゴムのように伸ばしたり曲げたりできるポリマーLEDを開発したとのこと。LEDチップを接続する電極材料を薄化することで曲げられるようにしている従来のフレキシブルデバイスとは異なり、すべての部分が曲げ伸ばし可能であるため、「本質的に伸縮自在なデバイス」だとしています。ウェアラブルデバイス、スマートスキン、体を傷つけない医用生体デバイスなど、様々な応用が期待できそうです。
電極には単層カーボンナノチューブとポリマーの複合材料を使用。シンプルな製造プロセスで透明なデバイスが作製できます。張り巡らされたナノチューブのネットワークと、表層部分のポリマー母材によって、低シート抵抗、高透明度、表面粗さの低減などが実現されています。
デバイスは金属材料を用いておらず、直線方向に最大45%伸ばすことが可能。また、複合材料で作られた電極は最大50%伸ばすことができ、その場合もシート抵抗値はほとんど変化しないとのこと。2つの複合電極でポリマー発光層を挟み、ロール状に封止しているため、複合電極の形状記憶特性によって機械的ロバスト性と大幅な歪み変形能力が組み合わさったユニークなデバイスが実現した、としています。
原文 http://bit.ly/n9i5mW
訳 SJN
おすすめ記事
- UCLA、ペロブスカイト系太陽電池の低コスト作製法を開発
- UCLA、液体ナノレンズを使った光学顕微鏡技術を開発。ウイルス1個単位で検出
- UCLA、DVDライトスクライブバーナーを使ったグラフェン・マイクロスーパーキャパシタ形成法を開発
- 「スマホの充電いらなくなるかも」 UCLA、液晶バックライトの光で発電できる太陽電池偏光板を開発
