「はめると指先が敏感になる手袋」ジョージア工科大が開発。確率共鳴現象を利用

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ジョージア工科大の研究チームが、はめると指先の感覚が敏感になる手袋を開発したとのこと。手袋をはめると、指先に微弱な振動が送られることによって、感覚が鋭くなるそうです。将来は、精密な手作業を行う人や、感覚が鈍くなる病気の患者などが、この手袋をはめるようになるかも知れません。

Jun Ueda(right) and Minoru Shinohara (Credit: Gary Meek)

感覚を敏感にする技術は、「確率共鳴」と呼ばれる現象を利用しています。確率共鳴とは、適切な量のホワイトノイズ(環境雑音など)を加えることによって、視覚・聴覚・バランス制御・触覚などの感度が向上するという現象です。研究チームは、今回開発した手袋が世界初のウェアラブルな確率共鳴デバイスであるとしています。

デバイスには、チタン酸ジルコン酸鉛を積層して作ったアクチュエータが使用されています。このセラミック層は電荷が加えられると振動する性質を持つ圧電材料であり、高周波振動を発生させるためのものです。アクチュエータは、手作業の邪魔にならないように指サックの側面部に取り付けられます。

Sensory glove (Credit: Gary Meek)

手袋をはめた被験者に、テクスチャ識別テスト、2点識別テストなど、指先を使ういくつかのテストを行ったところ、いずれのテストでも、一定レベルの機械的振動を加えることで指先の感覚が増強される効果が確認されたといいます。研究チームでは、現在も実験を続けており、振動の振幅・周波数特性の最適化や、長時間にわたって振動を受けることによる影響の調査などを行っています。また、手袋の設計の最適化、アクチュエータを取り付ける位置による効果の測定などにも取り組んでいます。

「この研究は将来、新規の整形外科デバイスの開発につながる可能性があります。末梢神経を損傷した人が日常の活動を取り戻す手助けになるかもしれません。また、手先の器用さを要求される仕事についている人々の能力向上もできると思います」と研究チームのJun Ueda氏は話しています。

原文 http://bit.ly/pwh5y1
訳 SJN

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