UBC、回転磁石による新方式のEVワイヤレス充電を実証。低周波数での給電が可能

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カナダ・ブリティッシュコロンビア大学(UBC)の研究チームが、磁石の回転を利用した新方式のワイヤレス送電技術を開発。同技術による電気自動車(EV)のワイヤレス充電実証実験を行っている。高周波の電磁界が発生せず、給電部と受電部の位置合わせ精度が低くてもよいなどの特徴がある。

電気自動車へのワイヤレス充電実証実験(Photo: UBC)

同技術では、給電部に設置された磁石を電気モータを使って回転させる。磁石の働きによって、受電部に設置された第2の磁石も回転するので、この回転運動を発電機に伝えて電気を作り出すという仕組みである。周波数150Hz以下で動作させることができ、従来方式のワイヤレス送電に比べて100分の1程度の低い周波数で済む。このため、携帯機器など他の高周波デバイスとの干渉が起こらず、健康へのリスクが懸念される高周波電磁界への曝露が回避できるといった利点がある。

給電部と受電部の位置合わせ精度が低くても送電効率にそれほど影響がでないのも同方式の特徴。研究チームの Paul Cyr 氏にメール取材したところ、EVで実験中の試作器は、給電部と受電部の間隔10cmとして、出力 1 kW、送電効率90%超で運用されており、ラボレベルでの試作器では出力3.3kWでの送電が実証されているとのこと。

実証実験では、学内の駐車スペースに4つのワイヤレス充電ステーションを設置し、受電部の回転磁石を車体下部に内蔵したEVの充電を行っている。満充電にかかる時間は4時間で、複数台のEVを8時間交代で運用する。「ドライバーからの反応は驚くほど良い」と学内施設管理者 David Woodson 氏はコメントしている。


発表資料

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