海洋生物への潮力発電用タービンの影響を研究 - 米PNNL

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米パシフィック・ノースウェスト国立研究所(PNNL)では現在、潮力発電用タービンが海洋生物にどんな影響を与えるかについて研究中とのこと。タービンと海獣類の接触事故を防ぐ技術なども開発しているそうです。

潮力発電タービンの完成予想図。タービンは水上からは見えず、静かに稼働 (Courtesy of Snohomish PUD)

この研究は、ワシントン州の電力会社スノホミッシュPUDがアドミラルティー湾海底に設置予定の2基の試験用潮力発電タービンを対象に実施されています。タービンが置かれるシアトル沖北西35マイルの地点は潮の流れが速く、潮流のピーク時には1MW超(一般家庭700世帯分)の発電が可能。PNNLの科学者チームは、このタービンの回転音が海洋生物に影響を与えるかどうかを調査するために、録音した回転音を魚に浴びせ、魚の行動に変化が起こるかどうかを観察しているそうです。

また、PNNLは、発電設備に近づく海獣類を検知し、タービンと海獣の接触を防ぐための警戒システムの開発も行っています。このシステムには、シャチの鳴き声を集音する水中マイクなどが備わっており、シャチが発電設備に接近しすぎた場合には、タービン停止の信号を送ることも可能にするとしています。

この他、PNNLでは以下のような研究も行われています。

  • 海中のタービンが潮の流れ・水質・乱流などに与える影響を詳細なコンピュータモデルによって調査
  • 装置、規制認可、環境アセスメント関連の費用も含めた海洋発電のトータルコスト評価
  • 海洋発電の環境への影響に関する、特定技術・立地に基づいた包括的なリスク評価フォーマットの開発
  • 波力・潮汐力・水力・洋上風力などの発電設備が環境に与える影響に関するデータの蓄積・組織化を行う情報管理システム”Tethys”の開発

  • 現在、タービンは規制当局の承認待ちとなっており、2013年には設置される見込みとのことです。

    原文 http://bit.ly/oNOvYA
    訳 SJN

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