スタンフォード大、透明リチウムイオン電池を開発

このエントリーをはてなブックマークに追加
Share on Facebook

スタンフォード大学の准教授Yi Cui氏と大学院生のYuan Yang氏が、透明なリチウムイオン電池を開発したとのこと。通常のリチウムイオン電池と同程度のコストで製造可能なので、携帯機器などに採用すると面白い電子ガジェットができるかもしれません。

透明リチウムイオン電池 (Image courtesy of Stanford University)

電池の活物質は透明にできないため、目に見えないほど細かいサイズにすることで透明に見せるという方法が取られています。ヒトが目視できる線の細さは50μm程度までとされているため、今回の透明電池では基板上に35μm幅の微細な溝を格子状に形成しました。コストを低くするには銅やアルミニウムなど通常の電極材料は使えないため、溝を掘る基板用には、PDMSに金属を蒸着して導電性を持たせた材料を考案。ナノサイズの電極材料を含んだスラリをこの溝に満たすと、格子の間を光が通過。溝自体は目に見えないため透明に見えるという仕組みです。

また、既存の電解質材料に修正を加えることで、電解質とセパレータ両方の役目を果たす透明な材料も開発しました。この電解質の層を2つの透明電極層ではさむことで電池として動作させることができます。

この方法で作製したセルの光透過率は、セル1枚のときで62%。3セル積層した場合でも、各層の電極の格子を精度よく重ね合わせることで約60%の光透過率を保てるそうです。また電池全体がフレキシブルであることも、透明電池の特徴です。

エネルギー密度については、現状では通常のリチウムイオン電池よりも低いものの、カメラなどに使われているニッケルカドミウム電池とは同等のところまできています。Cui氏は、「この電池をスティーブ・ジョブスのところに持って行きたい。透明なiPhoneが欲しい!」と話しています。

原文 http://bit.ly/oRYzc4
訳 SJN

おすすめ記事

Related Posts Plugin for WordPress, Blogger...