GE、風力発電機の検査用に遠隔操縦ロボット開発

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GEが、風力発電機の破損などを検査するための遠隔操縦ロボットを開発中とのこと。より素早く信頼性の高い検査ができるようになるという。

今日、大型の風力発電機の検査では、地上100メートルほどの高さにあるタービンブレードを高性能望遠鏡で観察する方法が取られている。これに対して、GEでは、ニューヨーク州イサカに拠点をもつインターナショナル・クライミング・マシーンズ(ICM)と協力し、遠隔操縦ロボットを使った検査方法の研究を進めているという。ロボットには、高精細ビデオカメラを搭載し、ワイヤなしで風力発電用のタワーをよじ登ることができるようにする。

風力発電機タービンブレード検査用の遠隔操縦ロボット (出所: GE)

ロボットでタービンブレードに接近して検査を行うことで、ブレード全体の状態をより精密に把握することが研究のねらいとなっている。ブレードまでの距離10m未満にロボットを近づけ、徹底的な検査・評価を行うことによって、地上の安全確保を図る。GEグローバルリサーチ 非破壊評価ラボ長のWaseem Faidi氏は、「より信頼性の高い検査によって、早期に損傷を発見し、潜在的なトラブルを軽減することができる」と話す。

GEとICMが共同開発している検査技術プラットフォームでは、タービンブレードの接近観察によって、修理点検が必要な部位を見つけることもできる。より迅速な検査・修理が行えるようになれば、タービンの故障リスクとダウンタイムを最小化できると考えられる。

GEは、世界最大級の風力発電機メーカーであり、1万8000台の発電機がワールドワイドで稼働中。精確で信頼性の高い点検を重視しており、2010~2011年にはこの分野での研究開発投資を倍増させた。

最近テキサス州で行われた遠隔操縦ロボット技術の試験は、良好な成果を収めたという。ロボットがタワーを登ることのもう1つの利点としては、検査が天候に左右されにくくなることが挙げられる。雨や雪など、光があまり射してこない状況でも、これまでのように検査を延期する必要がなくなるという。

さらに、研究チームでは、ロボットにマイクロ波スキャナを搭載する技術の開発も行っている。マイクロ波を使えば、ブレード表面だけでなくブレード材料内部の透視検査も行えるため、構造破壊の極めて初期の兆候であっても見つけ出せるようになると考えられる。また、同様の検査を行うことができる小型ヘリコプター型飛翔体についても開発が進んでいるという。


発表資料

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