ディスプレイサーチ、バックライト用光学フィルム市場は3年ぶりのマイナス成長と予測。LEDの価格・構造が市場動向を左右

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ディスプレイサーチが、バックライト用光学フィルムについての市場予測を発表しています。それによると、2012年の市場規模は前年比6.7%減の42億ドルとなる見込み。2009~2011年は、液晶ディスプレイ用バックライト市場の成長を受けて、光学フィルム市場も年平均成長率(CAGR)19%で拡大を続けてきましたが、今年は3年ぶりのマイナス成長になるとしています。

TFT液晶ディスプレイ向け光学フィルムのタイプ別売上高推移 (Source: NPD DisplaySearch Q4’11 Quarterly Display Optical Film Report)

反射型偏光フィルム市場の縮小が、マイナス成長の要因になるとします。一方で、プリズムフィルムとマイクロレンズフィルムは拡大し、市場規模はそれぞれ8億5800万ドル、3億3100万ドルになると予測しています。

3Mが特許を保有している反射型偏光フィルムは高価格であるため、2009年より前、パネルメーカーは反射型偏光フィルムの代替品として拡散フィルムとマイクロレンズフィルムを使うことでバックライトのコストを下げてきました。しかし、2009年に入ってテレビ用LEDバックライト市場の拡大が始まると、この状況に変化が訪れます。「パネルメーカーはLEDの使用個数を減らすことでコスト削減を行うようになった。その結果、輝度低下を補う必要がでてきたので、高価でも反射型偏光フィルムの使用が増えた」とディスプレイサーチの上級アナリスト Jimmy Kim氏は指摘します。

しかし、2012年には、再びトレンドの逆転があるとみられます。過去数年間、LEDの価格がCAGRマイナス50%というすごい勢いで下がっているため、パネルメーカーにとっては高価な反射型偏光フィルムを使うよりも、LEDの使用数を増やした方が利益が出る状況になっているからです。パネルメーカーは、反射型偏光フィルムを取り外して低コストなプリズムフィルムとマイクロレンズフィルムに置き換え、輝度低下については2チップ以上搭載したLEDパッケージを使って補うようになるとみられます。

TFT液晶ディスプレイ向けのプリズムフィルムと反射型偏光フィルムの売上高推移 (Source: NPD DisplaySearch Q4’11 Quarterly Display Optical Film Report)

さらに、ディスプレイサーチの予測では、いったん拡大に転じたプリズムフィルム市場が、2014年には再び縮小に向かうとします。このトレンドの変化には、LEDバーの構造が関係しています。バックライトに搭載されるLEDバーが2列構造から1列またはコーナー構造に替わるとき、バックライト1セット当たりのLED使用数は大きく減少します。このため、輝度低下を補う反射型偏光フィルムが再び必要になる可能性があるといいます。


発表資料

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