カテゴリー別アーカイブ: 燃料電池

京大、人工ロジウムの開発に成功。価格1/3でロジウムを凌駕する触媒性能

京都大学 大学院理学研究科の北川宏教授の研究グループが、パラジウム(Pd)とルテニウム(Ru)が原子レベルで混ざった新しい合金の開発に成功した。PdとRuは2000℃以上の液体状態においても相分離する水と油のような関係であり、原子レベルで混じらないのが常識だった。今回開発された合金は、周期表上でRuとPdの間に位置する最も高価なロジウム(Rh)と等価な電子状態を持つことから、価格が1/3の人工的なロジウムとして触媒などに利用できるとみられる。

九州大、新規高酸素イオン伝導体NBTを発見。SOFCの低温作動化に期待

九州大学カーボンニュートラル・エネルギー国際研究所(I2CNER)水素製造研究部門主任研究者/インペリアル・カレッジ・ロンドンの John A. Kilner 教授の研究グループが、新規高酸素イオン伝導体「Na0.5Bi0.5TiO3」を発見した。固体酸化物電解質燃料電池(SOFC)の低温作動化などへの応用が期待できる。

「SOFC電解質内の酸素イオン伝導は量子トンネル効果」阪大が解明。低温動作可能な新材料設計に成功

大阪大学大学院工学研究科の笠井秀明教授らの研究グループが、燃料電池の中で発電効率が最も高い固体酸化物形燃料電池(SOFC)の電解質内部における酸素イオン(O2-)伝導の本質が量子トンネル効果であることを解明した。また、この知見を基に、300℃の低温作動が可能なSOFC用電解質の新材料とデバイス構造の理論設計に成功した。

JAEAと東北大、アルミニウムを主原料とする新しい水素貯蔵合金の合成に成功。燃料電池車向け軽量材料として期待

日本原子力研究開発機構(JAEA)と東北大学の研究グループが、アルミニウムを主原料とする合金を用いて侵入型水素化物(Al2CuH)を合成することに初めて成功した。侵入型水素化物は水素吸収‐放出サイクルが可能であることから水素貯蔵合金として利用されている。燃料電池自動車への搭載にあたり、軽量な材料の開発が求められているが、軽量化に有効なアルミニウムを主原料とする侵入型水素化物の合成について、これまで成功報告はなかった。

北陸先端大、燃料電池用の水素イオン膜の透過性を1桁向上。水素イオン流路の構造制御に成功

北陸先端科学技術大学院大学マテリアルサイエンス研究科の長尾祐樹准教授らが、燃料電池用の水素イオン透過膜の新しい設計方法を提案している。水素イオンを透過させることができる人体中のタンパク質にヒントを得て人工ポリペプチドを合成。その分子鎖の方向を揃えることによって、膜の水素イオン透過性を飛躍的に向上させた。

東大、生きた微生物が電気エネルギーを作り出す機構解明。従来モデルの1000倍以上の効率で電気生産可能

東京大学大学院工学系研究科の岡本章玄助教、橋本和仁教授、中村龍平助教(現・理化学研究所環境資源科学センター チームリーダー)らのグループが、生きた微生物が電気エネルギーを作り出すメカニズムを解明した。その結果、従来モデルと比較して1000倍以上高い効率で、細胞から電子を引き抜けることを明らかにした。微生物燃料電池の高出力化や、石油パイプラインや船底などの微生物による腐食抑制技術の開発につながることが期待される。

京大、fcc構造を有する金属ルテニウム触媒を開発。燃料電池の長寿命化に期待

京都大学 理学研究科教授の北川宏氏らが、面心立方格子(fcc)構造を有する金属ルテニウム触媒の開発に成功した。家庭用燃料電池コジェネレーションシステム「エネファーム」では、金属ルテニウム触媒が白金の耐被毒触媒として使用されている。今回開発されたfcc-ルテニウム触媒は従来のhcp-ルテニウム触媒の性能を凌ぐものであり、エネファームの耐用年数が画期的に延びることが期待される。

韓国UNIST、ボールミル粉砕を利用した燃料電池触媒向けグラフェン官能基化技術を開発

韓国・蔚山科学技術大学校(UNIST)の研究チームが、端部を選択的に官能基化したグラフェンナノプレートレット(EFGnPs: Edge-Functionalized Graphene Nanoplatelets)の大量生産技術を開発した。乾式ボールミルを用いて、グラファイトを様々な種類のガス中で粉砕することによって、EFGnPsを高効率かつ低環境負荷で製造できるという。

Related Posts Plugin for WordPress, Blogger...