ローマ大学ら、グラフェン負極用いた新規リチウムイオン電池を開発

ローマ大学サピエンツァ校らの研究グループは、グラフェン負極とリン酸鉄リチウム正極を用いた新規リチウムイオン電池を開発した。比容量165mAh/g、エネルギー密度190Wh/kgの性能を実現している。
ローマ大学サピエンツァ校らの研究グループは、グラフェン負極とリン酸鉄リチウム正極を用いた新規リチウムイオン電池を開発した。比容量165mAh/g、エネルギー密度190Wh/kgの性能を実現している。
京都大学の研究グループは、高輝度光科学研究センターと共同で、既存のリチウムイオン電池に置き換わることが可能な高エネルギー密度マグネシウム金属二次電池の開発に成功した。開発した二次電池は埋蔵量の多いマグネシウム、鉄、シリコンが主な構成元素であり、低コスト化が期待される。
東北大学の研究グループが、全固体電池のための新しいリチウムイオン伝導体KI-LiBH4を開発した。従来から知られている酸化物系や硫化物系の固体電解質に比べて飛躍的に成形性が高く、電極材料と良好な接触性を示す水素化物系固体電解質LiBH4(水素化ホウ素リチウム)に着目した。
米パシフィック・ノースウェスト国立研究所(PNNL)が、従来比2倍超のエネルギー密度を持つマイクロバッテリーの開発に成功した。サケなどの魚類の行動追跡に用いる音波発信器の電源として利用される。
日本原子力研究開発機構(JAEA)が、イオン伝導体をリチウム分離膜として用い、海水からリチウムを分離する元素分離技術を開発した。分離プロセスに伴うイオンの移動を利用して発電を行なうことができるため、リチウム分離過程で電気などの外部エネルギーを消費しなくて済むという。
東北大学の研究グループが、安価な有機分子と炭素材料から成るメタルフリーの水系大容量電気化学キャパシタを開発した。パワー密度と大容量を単一デバイスで両立できるため、将来的にはスマートグリッド用大規模蓄電システムとしての利用が期待される。
東京大学大学院工学系研究科の水野哲孝教授らの研究グループが、電極反応に2種類のイオンの移動を利用する「デュアルイオン電池」の開発に成功した。正極材料中を酸化物イオンが移動し、電解質中では負極材料に合わせたイオンが移動する。1つの正極材料で、リチウム、ナトリウムなど様々な負極と組み合わせて使用できる。希少元素を含まない安価な電池の実現が期待される。
物質・材料研究機構(NIMS)が、単層または数層の超極薄グラフェンを張り子のように三次元的な骨格に貼り付けた構造体を創製することに世界で始めて成功した。吹き飴技法から着想を得た「ケミカル風船法」とも言うべき独特な方法であるという。
マサチューセッツ工科大学(MIT)の研究チームが、遺伝子操作したウイルスを利用してリチウム空気電池の電極用ナノワイヤを作製する技術を開発した。通常の化学的手法で成長させたナノワイヤと異なり、ウイルスによって形成されたナノワイヤは表面にスパイク状の突起があり、表面積が大幅に増加するという。