デューク大、WiFi電波を電気エネルギーに変えるメタマテリアル作製。変換効率37%

デューク大学の研究チームが、WiFiなどのマイクロ波を電気エネルギーに変換するメタマテリアルを作製した。変換効率は最大で37%近くに達しており、最高レベルの太陽電池に匹敵している。
デューク大学の研究チームが、WiFiなどのマイクロ波を電気エネルギーに変換するメタマテリアルを作製した。変換効率は最大で37%近くに達しており、最高レベルの太陽電池に匹敵している。
スタンフォード大学の研究チームが、中国での環境汚染の主要因の1つとなっている「人間活動由来の窒素」について分析結果を報告している。中国が深刻な環境汚染に直面していることは明白だが、これまで窒素排出量・堆積量に関する定量的研究が行われたことはなかったという。
国立環境研究所が、2013年1月から2月初めにかけて日本各地で観測されたPM2.5の高濃度現象を、観測データとシミュレーションモデルをもとに調べ、その結果を発表した。全国の一般環境大気測定局における環境基準値超過日数(1日平均値35μg/m3を超過した日数)は16日あったこと、西日本で広域に濃度が上昇し九州西端の離島でも高濃度が観測されたこと、観測とシミュレーションモデルの結果を総合すると越境大気汚染が影響していた可能性が高いこと、大都市圏では越境汚染と都市汚染が重合して濃度が上昇した可能性があることなどがわかった。
液晶パネルやLEDの生産に用いられるアンチモンやインジウムなどのレアメタル(微量金属)が中国大陸から大気降下物として飛来し、その蓄積速度がここ30年間で急激に増加していることが、八幡平山岳湖沼の湖底堆積物の分析から明らかになった。東北大学大学院生命科学研究科の占部城太郎教授、愛媛大学の加三千宣講師、槻木玲美研究員らの研究チームが調査した。中国大陸由来の大気降下物にはリンや窒素などの栄養塩も含まれており、手付かずの自然と考えられていた八幡平の山岳湖沼でも富栄養化が進行していることも分かった。
2010年に英BPが起こしたメキシコ湾での原油流出事故で、浄化のために使用された原油分散剤「コレキシト」(Corexit)の毒性を調査したジョージア工科大学とメキシコ・アグアスカリエンテス自治大学(UAA)の研究チームが、「コレキシトと原油が混ざることで毒性がもとの52倍増大する」という報告をまとめている。コレキシトの毒性については、以前から環境への影響を懸念する見方があった。
エスアイアイ・ナノテクノロジーは、分析・計測・観察分野で用いられる顕微鏡や分析装置などの開発・製造を行っている。本稿では、同社の蛍光X線分析によるソリューションとして、リチウムイオン電池の金属異物検出システム「SEA-Hybrid」とコメ中のカドミウム検査用分析装置「SEA1300VX」の技術概要をまとめる。
アジレント・テクノロジーは、ガスクロマトグラフ(GC)、ガスクロマトグラフ質量分析装置(GC/MS)、液体クロマトグラフ(LC)、LC/MS、誘導結合プラズマ質量分析装置(ICP-MS)、核磁気共鳴装置(NMR)などの各種分析装置を化学分野・ライフサイエンス分野の幅広い用途に向けて提供している。本稿では、同社 化学分析本部市場開発部門の瀧川義澄氏、小川裕之氏への取材を基に、食品安全分野における分析装置・分析技術の動向をまとめる。
米パシフィック・ノースウェスト国立研究所(PNNL)では、洋上での大規模構造物の建設時に海床へ打ち込まれる鋼鉄製パイルの杭打ち音が魚に及ぼす影響について、詳細な調査を行っている。
東京都市大学・田中章研究室が、都市部に水辺の環境を簡易設置できるビオトープシステムの実用化を進めている。都市開発で失われていく水辺の生態系を補償し、生物多様性の保全をめざすという。