NIMS、ペロブスカイト太陽電池で変換効率18.2%達成

物質・材料研究機構(NIMS)太陽光発電材料ユニットの研究グループは、ペロブスカイト太陽電池の標準面積セルで、18%を超える変換効率を達成した。
物質・材料研究機構(NIMS)太陽光発電材料ユニットの研究グループは、ペロブスカイト太陽電池の標準面積セルで、18%を超える変換効率を達成した。
マサチューセッツ工科大学(MIT)とミシガン大学の研究チームが、基板上にグラフェンを成膜する新たな方法を開発した。従来法では、金属箔上にグラフェンを成膜してから所望する基板に転写する必要があったが、新しい方法は転写プロセスを伴わず、シリコンウェハーや大面積のガラス基板などにグラフェンを直接成膜できる。ディスプレイや太陽電池などへのグラフェンの応用が容易になると期待される。
富士フイルムが、量子ドットの集合体からなる薄膜(量子ドット薄膜)において、量子ドット間の距離を精密に制御することで、光エネルギーを効率的に電気エネルギーへ変換することに成功した。京都大学 化学研究所の金光義彦教授との共同研究。
ベルギーImecが、アクセプター材料としてフラーレンC60を使わない有機太陽電池セルで変換効率8.4%を達成した。
カリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)の研究チームが、ペロブスカイト系太陽電池の低コスト作製法を開発した。有機分子の蒸気を利用した溶液プロセスによって、ハロゲン化メチルアンモニウムとハロゲン化鉛からなる有機/無機ハイブリッド型ペロブスカイト薄膜を形成する。変換効率は12%超と報告されている。
京都大学 化学研究所の山子茂教授らの研究チームは、5個のベンゼン環をリング状につなげた構造を持つ、世界最小の炭素リング「シクロパラフェニレン(CPP)」の化学合成に世界で初めて成功した。有機ナノエレクトロニクス材料開発への波及効果が期待される。
スイス連邦工科大学ローザンヌ校(EPFL)の研究チームが、太陽光を利用した水の電気分解による水素生成デバイスを開発した。白金触媒などの希少元素を使わずに高効率で大規模化可能な太陽光水素製造が可能になるとしている。
ソーラーフロンティアは、IBM、東京応化工業と共同で、CZTS太陽電池セル(0.42cm2)でのエネルギー変換効率12.6%を達成した。2012年に同研究チームが達成した11.1%の世界記録を1年で更新したことになる。
スタンフォード大学の研究チームが、太陽光を利用して水を酸素と水素に分解するソーラー電極の低コスト化と耐久性向上に成功した。貴金属触媒を使わずに80時間の連続動作が確認されている。ソーラー電極が実用化されれば、太陽光エネルギーを水素燃料に変換して貯蔵することができるようになる。