名古屋大、気孔の開口を大きくして植物の生産量増加に成功

名古屋大学の研究チームが、気孔の開口を大きくすることで光合成と植物の生産量を増加させる技術を開発した。農作物やバイオ燃料用植物の生産量増加や、植物を利用したCO2削減への応用が期待される。
名古屋大学の研究チームが、気孔の開口を大きくすることで光合成と植物の生産量を増加させる技術を開発した。農作物やバイオ燃料用植物の生産量増加や、植物を利用したCO2削減への応用が期待される。
イリノイ大学の研究チームが、廃木材由来のバイオ炭を電極材に用いたスーパーキャパシタを開発した。電極に活性炭を用いる通常のスーパーキャパシタに比べて製造コストを大幅に低減できる。
ジョージア工科大学とパデュー大学の研究チームが、木質材料を基板に用いたリサイクルの容易な有機太陽電池を開発した。太陽電池は、植物由来のセルロースナノ結晶(CNC)基板上に形成する。製品寿命を終えた太陽電池を常温で数分間水に浸すだけでCNC基板が溶融し、リサイクル可能な主要部品を分離することができるという。環境親和性の高い太陽電池技術として注目される。
北海道大学触媒化学研究センター長の福岡淳氏と昭和電工の研究グループが、バイオマスを高効率で分解する新しい触媒の開発に成功した。身近にある活性炭をアルカリ処理した触媒を用い、サトウキビの搾りかすであるバガスから高い効率で糖(グルコース、キシロース)を合成した。分解困難なセルロースを変換できる点がポイント。これらの糖からはバイオエタノールや生分解性プラスチック、キシリトールなどを作ることができる。
カリフォルニア大学デイビス校の化学者チームが、遺伝子操作した藍藻類(シアノバクテリア)を使って燃料やプラスチックの前駆体を生成することで化石燃料を代替する研究を進めている。日本から、旭化成も研究に参加している。
米国バイオエネルギー共同研究所(JBEI)が、微生物によるバイオディーゼル燃料生産を高効率化する新技術を開発したとのこと。燃料合成に用いる微生物の代謝状態をセンシングし、代謝経路に関与する遺伝子の発現を動的に調整するダイナミック・センシング-レギュレータ・システム(DSRS)を用いるといいます。このシステムによって、グルコースからのバイオディーゼル燃料の生産量が3倍増えることが実証されたとしています。
米ローレンス・バークレー国立研究所が、タバコを使ったバイオ燃料の生成技術を開発中とのこと。タバコの葉の遺伝子操作によって、太陽光を燃料用の分子に直接変換できる植物を目指すとしています。
マサチューセッツ工科大学(MIT)らの研究チームが、植物成分を利用したバイオ太陽電池の開発を進めているとのこと。数年以内には、僻地で暮らす開発途上国の人々が、農業廃棄物を原材料として自分たちで太陽光パネルを作れるようになるかもしれない ― MITの研究者 Andreas Mershin氏は、そんな展望を描いています。
米ロスアラモス国立研究所が、遺伝子操作技術を使って、磁性のある藻類を開発したとのこと。これにより、藻類由来のバイオ燃料生産を効率化できるとしています。